休日分散化法 反対!

 

やめてください、お願いだから!!!!

 

2010/12/16 追記

 

こんなニュースがありました「かえって休めない!…観光庁、休暇分散化を撤回」(読売新聞 12月16日(木)12時43分配信)。                                            

                       ↓

「三村明夫座長(新日本製鉄会長)は会議後、記者団に対し、「反対論も大きく、当初の原案通りに進めるのは難しい」として、5地域での分散化に否定的な見方を示した。 来年3月の次回会議までに、観光庁が新しい案を提示する。5地域での分散は撤回し、それより少ない地域か、別の分散案を模索する見通しだ。」

撤回は当然ですが、どうも記事を読むと、完全に撤回したわけでもないようですね。5地域を仮に3地域にしたところで、反対理由となっている問題が解決する可能性はまったくないわけですから、いつまでもつまらないアイディアに恋々としていないで潔くあきらめていただきたいものです。別の分散化案なんか必要ないですよ。

しかし、独立した庁をつくったのはまずかったですね。どうしてもここで実績を上げなくちゃという焦りからつまらない案を出してしまいかねない。もっと有給消化率を上げたほうがいいのでは?という対案の声も届かない。こちらは多分、厚生労働省で管轄が違いますからね(笑)。 

 

以下関連記事

2010/07/20

休日分散化の議論が進んでいるようだ。驚きである。観光庁のアンケートでは国民のほとんどが「メリットなし」と回答しているので、とっくにあきらめたのかと思っていた。

 

上記のアンケート結果であるが、一部の報道は、「64%が効果なし」と伝えているが、ややミスリードである。そういわれると残りの36%は無条件で「効果がある」と回答したかのような印象を受けるが、事実は違っていて、「春、秋の連休のいずれも効果あり」と答えた人は13%しかいなかった。残りは「秋はあり」が12%であり、次に「わからない」の9%が続く。つまり、「効果がない」、「どちらかしか効果がない」、をあわせますと78%に上る。これまで秋には連休がなかったため、秋はプラスと考える人もいるにはいるが、春の連休が移動するのはとりわけ評判が悪いようだ。

 

http://www.mlit.go.jp/common/000121068.pdf

 

このアンケートでおもしろいのはその次と次

 

「メリットはなんですか?」の質問に対しては、「メリットがない」がダントツトップで68%2位の14%をぶっちぎっている。これに対して、「デメリットは何ですか?」の質問に対し「デメリットはない」と答えた人はわずか4%にとどまっている。

 

こんなにはっきりしたアンケート結果もめずらしい。

 

つまり、メリットがあったとしてもデメリットのほうが多い、と回答者は言っていることになる。政策というのはどんなものでも、メリットデメリットの両方があるものだ。基本的にはどちらが大きいかで実施するかしないかを決めるのであるが、答えは出ている。

 

また、休暇取得の分散化は、どの程度の地域に分散すべきだと思いますか。

 

に対しての最多回答は「その他」(笑)で80%。これは「分割なしを支持」の意味ととるのが妥当であろう。5分割、3分割、2分割のいずれもまったく支持されていない。

 

さらに質問は「あなたは、休暇取得の分散化が実施された場合に何をしますか。」につづくが、「家ですごす」、「仕事をする」、「その他」あわせて78%で、宿泊旅行に出かける(12%)を大きく引き離している。くりかえすが、こんなにはっきりしたアンケートは珍しい。

 

アンケートなど、質問者がほしい回答を引き出すのはある程度可能なものである。当然、観光庁は自分に都合のよい結果を引き出そうとしてアンケートをデザインしているはずで、そう考えると、国民のほとんどが反対を見るべきであろう。

 

観光庁担当者は「厳しい結果だが、今後も制度を理解してもらえるよう周知活動に努めたい」としているが、寝言は寝てから言っていただきたい。

 

国民は制度をよっっく理解している。周知してないから反対しているのではなく、理解しているからこそ反対しているのである。この制度は後期高齢者医療などと違い、とてもわかりやすいので勘違いはあり得ない。周知されても中身がかわらないのなら反対は反対だ。本当に勘弁してほしい。

 

観光庁はアンケートを実施したことはしたが、国民の意見を聞く気でしたわけではないようだ。バカにしたものである。意見を聞く気がなく、ハナから腕力で押し切る気ならアンケートなど実施するなと言いたい。

 

専門の役所などつくるからこういう横暴がまかり通るのである。慎重派の中には、「休日分散化より、有給をとれるようにすることが重要」という意見がある。もっともではあるが、役所の管轄が違う(笑)。分散化は観光庁、有給は厚生労働省。厚生労働省のことを観光庁にいっても通るわけがない(のですよね、多分)。民主党政権になって、またひとつ縦割りが増えたということだ。

 

迷惑。

 

トピックストップヘ   瀬尾佳美のページへ

 

以下個人的な話であるが、私は5月の連休が大好きだ。季節がいいので楽しみなのである。もうひとつ個人的な都合を言ってもうしわけないが、大学の教員には有給休暇というものが全くない。特別な専門職なのだろう。普段からいつも休みみたいなものではないか!と陰口をきかれるかもしれないが、授業があるので、実はそういったものでもない。だからカレンダーは大変重要である。

 

だ・か・ら

 

連休を列島でぶった切って、ばらばらにしようという連休分散化は迷惑以外のなにものでもない。そんなことをされると我が家の休みは台無しなのだ!!!!

 

私は東京、旦那は関西。休みが別になる。夫婦でよく訪ねる友人宅は沖縄。これもまた別だという。日本なんか一国でカリフォルニア一州くらいのサイズしかない小さな国なのだから、こんなことは普通におこるだろう。家族とも友人とも別な休みを一週間近くあてがわれて、いったい何に使えというのか?それとも日本人というのはみな半径30キロ以内の地域限定で生活を営んでいるのだろうか?それとも相変わらず、日本中、専業主婦ばかりなのか?

 

秋の連休も個人的にガッカリである。7月の海の日がとりあげられるらしい(泣)。我が家は海の日ができてから、毎年かならず海の日は海に行く。大概は沖縄本島だけれど、石垣とか、手前の屋久島辺りにも行く。どうしてもスケジュールがつかなければ近場の海に行く。これが秋に引っ越すと言うが、秋は海には向かない。日が短いので、秋の海はどうしても寂しいのである。それに日本の海は旧盆を過ぎると遊泳にむなかくなる。

 

その上10月は台風の襲来が多いため、事前にスケジュールが組みにくい。行けなくなるのはまだましだが、帰れなくなると最悪である。こういうのはビジネスの世界では天災であって天災とはみなされない。台風がくることが多いことが統計上わかっているのに、わざわざ遊びの予定をいれた結果、欠勤するような事態を招くのは自己責任とみなされるからである。2010年は台風がさっぱりこなかったので、そのリスクをさすれているが、台風シーズンに予定を立てるのはビジネスパーソンとしては素人である。

 

政府がいうのには、海外には休暇の分散の事例があるという。私は一年以上住んだことがある外国は米国だけだからよく知らないが、アメリカでは大型の連休はみんな一斉にとっている。一日、二日の休みならもしかしたら州ごとにあるのかもしれないが(日本の「都民の日」みたいなのが)、大型の休みはみな同じだ。

 

アメリカの大型連休は、いうまでもなくサンクスギビングとクリスマスである。それぞれおおむね一週間くらいの休みであるが、国中が一斉にとる。日本みたいに1億数千万ではない。3億がみな一斉にクリスマスをするのである。東海岸と西海岸のクリスマスが一週間ずれているなんて話はないし、計画しているという話しもトント聞かない。もし分散化していたら、いつカードを送ればいいかわからず、さぞかしややこしいことだろう。アメリカにも観光業界はあるのだろうが、クリスマスを州ごとに別の日付でとれなんてことを政府にねじ込んだという話はきいたことがない。そう思うと、日本の観光業界には誠に腹が立つ。ホテルの稼働率を上げたい、つまりもっと金を儲けたいという自己中心的な理由で家族の休日を引き裂こうとしている。仮にダンナと一緒に大型連休がとれることがあったとしても、二度と日本の観光施設には行くまい。円高だし、海外だ、海外!

 

と思ったら、分散は欧州の話でしかも夏休みなど学校のお休みの話らしい。それならば、日本でもすでにやっている。北海道の学校は東京の小学校より夏休みが短く、かわりに冬休みが長かったりする。すでにやっているのだから、それで満足してほしい。

 

そういえば、休みとはいまいち関係ないが、実はお盆も「分散」している。東京のお盆は新暦でするので7月15日である。が、多くの地方ではこれを一ヶ月遅れ、旧盆に近い日程でするようだ。8月15日界隈になると、東京の空は明るくなる。人も車も少なくなるからだ。東京というところがいかに都外からの移住で構成されているかよくわかる。もっとも、最近はこの時期に観光に来る人も多い。東京在住者と観光客がちょうど入れ替わる格好だ。

 

こう考えると、休日取得分散化は、東京人にとって、あるいは東京に観光に来る人にとっては試練かもしれない。東京というところは、ビジネスセンターであり、政治経済の中心であるが、実は結構な観光地でもある。ちょうど東京人がいなくなるときに観光客が来てくれるなら入れ替わりでちょうどいいけれど、人々が働いているところに外から人がこられると大変なことになるかもしれない。“東京”ディズニーランドあたりなら東京とは名ばかりで、実際には遠く千葉県だから関係ないが、銀座とかお台場あたりは混雑がひどくなり、渋谷・原宿からは人がはみ出そうな気がする。築地市場のごとく観光が仕事にさしさわることになりかねない。

 

そもそもだ、自由主義をたてまえとしたこの国でだ、なぜ国民の祝日でもない日に政府の命令で強制的に休みをとらなければならないのだろう。

 

祝日以外に休みをとりたければ、それぞれが有給休暇をとればよいではないか。そのほうがよほど空いているはずだ。分散化とはいっても、その地域では一斉なのだから、さして道が空くとも思えない。すくなくとも東京からでるところと東京にはいるところは、普通の連休と同じなのではなかろうか。ようするに、一斉に有給を、政府命令で取れ、と(しかも梅雨と台風のときに(怒))というのが休日分散化の中身ではないか。

 

どうしてこんなことで頑張る民主党。

 

たしかに最近の民主党はポイントが低い。尖閣諸島問題では中国にしてやられ、普天間問題は大騒ぎして日米関係にヒビまで入れたにもかかわらず、結局「ジュゴンの海の埋め立て」という最悪の結論になってしまった。肝いりの票集め政策「こども手当て」も財政支出の大きさの割には国民の支持は高くない。郵政、金融政策では国民新党に完全にしきられて、当初「民業を圧迫しない、郵便貯金は500万」といっていた民主党の主張を180度転換する格好になっただけでなく、WTO違反とまで言われている法律を事実上、衆議院での審議なしで強行採決したという恐ろしさ。高速道路も作らないといっていたものをつくることにしたし、無料化のはずが値上げになっている。ほめられるのは事業仕訳とタバコ増税くらいのものだ。

 

だからといって・・・

 

こんなところで権力を振り回してどうする、民主党。

 

国民の祝日以外の休暇をどこでとるかは個人の自由。公権力が介入すべき場所ではない。国民の祝日は、皆で一斉に祝うのが当たり前。クリスマスと同じで分散できないし、するべきものではないではないか。

 

というわけで、個人的にも反対。止めて下さい、お願いだから。

 

トピックストップヘ   瀬尾佳美のページへ

 

2011年2月15日追記

反対ばかりするのもなんですので、一つ観光振興の案を

    那覇空港から本土に向けて飛ぶ飛行機の搭乗者は、タバコ2カートンまで非課税で買えるようにする。

というのはどうでしょう?

最近、タバコを切らしたから韓国に行く、と言い出す人がでてきました。もちろん、タバコの非課税分で韓国旅行の旅費がでるわけでもないのですが、マイレージと同じでなにかオマケ感覚があるのでしょう。こういう旅行者をソウルではなく那覇に呼んでくるというのはどうでしょうか。沖縄は歴史的な経緯のため、関税などが本土と違っていたりしますので、なんとなく違和感はうすいかと思います。パスポートもいらないし、週末に気軽に沖縄。これはいい。特に、11月から2月くらいのオフシーズンに実施するとよいかと。まあ、これは沖縄限定なのですが。

那覇空港には、ゲートのすぐわきにお土産屋さんがあるので、そこでチケットを見せて購入する仕組みにすれば初期投資もほとんどいりません。これ、かなり経済効果あると思うのですが、どうでしょう。

 

◆大人気!◆電子タバコ◆禁煙したい方◆蒸気のリアルな煙◆Mint味◆◆大人気!◆電子タバコ◆禁煙したい方◆蒸気のリアルな煙◆Mint味◆
()
不明

商品詳細を見る

 

inserted by FC2 system